ANTOINE CHEVALIER
シャンパーニュには、コート・デ・ブランの南東、ロレーヌ地方に隣接する飛び地があります。エペルネーから67キロも離れたマルヌ河上流に位置するヴィトリ・ル・フランソワ地区です。フィロキセラ禍で衰退しましたが、1971年にAOCシャンパーニュに復帰しました。コート・デ・ブランと同じ白亜の土壌で、素晴らしいシャルドネが生まれますが、協同組合の力が大きく、これまでシャンパーニュ愛好家には顧みられることはありませんでしたが、この地区にもいよいよ新しい世代の有望なグローワーが現れました。アントワーヌ・シュヴァリエです。2014年に家業に参画し、引退した父から継承した畑を全面的にビオロジック&ビオディナミに転換しました。2021年に、初めて醸造した2016ヴィンテージのキュヴェをリリースして新世代グローワーとしてデビューしました。その後、マルゲが主催するグループに参画。セラミックタンクの使用や亜硫酸無添加などに挑戦し、よりナチュラルへと進化しています。
Ovoïde
オヴォイド
AOC Champagne
品種:シャルドネ100%
アンフォラで醸造した2つのリューディのブドウのアッサンブラージュによるキュヴェ
醸造:2つのリューディのブドウを別々に醸造する。手摘みで収穫したブドウをタイエクトプレスし、どちらも、イタリアSIRIO社製のテラコッタ(素焼き)のアンフォラで野生酵母のみでアルコール発酵。その後も引き続きアンフォラでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。熟成後、2つのリューディのヴァン・クレール清澄も低温安定法も行わず、ノンフィルターでティラージュ。ティラージュのリキュールには、自家製リキュール(同じ収穫年のヴァンクレールにビオのテンサイ糖を混ぜたもの)使用。SO2は完全無添加。
2022ヴィンテージは、ル・ジャルダン・ド・ムニエが8/31、レ・ルナルドが8/28に収穫。2023年7月12日ティラージュ。2025年5月5日デゴルジュマン。ドザージュはゼロ(ブリュット・ナチュール)。総生産量2,060本。アルコール度数12度。2025年6月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。ガス圧は7.1気圧。
*Ovoïdeオヴォイドとはランス語で「「卵形の」という意味です。このキュヴェが卵形のアンフォラで醸造されたため、このように命名されました。このキュヴェは、2021年が不作で1つのキュヴェ(インテグラル)しか造られなかぅたため、実験的にアンフォラでの醸造と通常より短い熟成期間で造られた22ベースのキュヴェです(通常ドメーヌではミレジメのキュヴェしか造らない)。その後、このアンフォラを知人のドメーヌに売却されたため、このキュヴェは今回一度限りの生産となります。
Intégrale
インテグラル
AOC Champagne
品種:シャルドネ100%
収量が激減した2021年で、ドメーヌの全ての収穫ブドウを使って造られた唯一のキュヴェ
醸造:ドメーヌの全ての畑のブドウを手摘みで収穫し、同時にタイエクトプレス。野生酵母のみでアルコール発酵。発酵はブルゴーニュ産バリック(新樽は用いない)68%、セラミックタンク32%で行い、その後も引き続き同じ容器でシュール・リーの状態で熟成。マロ発酵は自発的に行い、清澄も濾過も低温安定法も行わずにティラージュ。ティラージュのリキュールには、自家製リキュール(同じ収穫年のヴァンクレールにビオのテンサイ糖を混ぜたもの)使用。SO2は完全無添加。2021ヴィンテージは全ての区画のブドウを9/21に収穫。2022年5月24日ティラージュ。2025年5月5日デゴルジュマン。ドザージュはゼロ(ブリュット・ナチュール)。総生産量2,498本。アルコール度数12.5度。2025年6月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。ガス圧は6.5気圧。
*Intégraleアンテグラルとは、フランス語で「完全な、全部の、ノーカットの」という意味です。このキュヴェがドメーヌの全ての畑のブドウから造られたため、このように命名されました。今回限りの生産となります。
Les Crochots
レ・クロショ
AOC Coteaux Champenois
品種:シャルドネ100%
手摘みで収穫したブドウをタイエクトプレスし、アルコール発酵は野生酵母のみでブルゴーニュ産のバリック(新樽は用いない)で行い、その後も引き続きシュール・リーの状態で、自発的なマロ発酵と熟成。その後、無清澄、無濾過で瓶詰め。SO2は醸造時も瓶詰め時も完全に無添加。2023ヴィンテージは9/16に収穫。2025年7月09日に瓶詰め。総生産量1,200本。アルコール度数12度。2025年7月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。
レ・クロショはヴィトリ・アン・ペルトワの村にあるリューディ。南南西向きのコートで、ドメーヌが所有する区画はトータル0.1745ha。1973年植樹(2022年時点の樹齢は49年)の0.1485haの区画と、1987年植樹(2022年時点の樹齢は35年)の0.026haの二つの区画に分かれている。