ARTHUR LELIEVRE

Ludes 2.37ha biodynamique natural grower
マイィの西隣に位置するリュード。これまでこの村に本拠に置くグローワーで広く知られているのはベレッシュくらいしかいませんでした。しかし、ここにもやっと新世代のグローワーが登場しました。創造性と新たな地平を切り開きたいという想いを抱いていたアルチュールは、7年かけて自身のワイン造りのアイデンティティを模索。ドメーヌの畑が生命を取り戻したことを見極めた2021年、自分名義のシャンパーニュの醸造に着手しました。アルチュールが目指したのは、テロワールを尊重したブルゴーニュのスタイルにインスパイアされた、樽発酵・樽熟成で、人為的介入を最小限にした醸造でした。まだデビュー2年目ですが、既にオランダ、デンマーク、イタリア、英国、ドイツ、アメリカ、カナダなどに輸出され、高く評価されています。
Prémices
プレミス
AOC Champagne
品種:ピノ・ノワール47%、ムニエ35%、シャルドネ18%
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレス。野生酵母で樽発酵・樽熟成。樽内でのアルコール発酵終了後、引き続きシュール・リーの状態で樽熟成。マロラクティック発酵は行わず、熟成後は濾過や清澄、低温安定化は行わず、3品種をブレンドしてティラージュし瓶内二次発酵。その後、澱と共に熟成させるマチュラシオン・シュール・リーを行う。SO2は圧搾時に必要最低限のみ添加。その後は無添加。2023年5月24日ティラージュ。2024年7月8日の果実の日にデゴルジュ。総生産量4,300本。ドザージュはゼロですが、残糖が3.0g/lあるため、エチケットの表記はエクストラ・ブリュットになっています。2025年2月時点でのSO2トータルは35mg/l。アルコール度数12度。ガス圧は5.7気圧。
「Prémicesプレミス」とは、フランス語で「初物や初穂」を意味します。このキュヴェがアルチュール・ルリエーヴルとしての初めてのキュヴェであり、ドメーヌのラインナップのエントリー・キュヴェであることから、このように命名されました。

Ludes Le Belair
リュド ル・ベライ
AOC Champagne
品種:シャルドネ100%
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレス。野生酵母で樽発酵・樽熟成。樽内でのアルコール発酵終了後、引き続きシュール・リーの状態で樽熟成。マロラクティック発酵は行わず、樽熟成後は濾過や清澄、低温安定化は行わずにティラージュして瓶内二次発酵。その後、澱と共に熟成させるマチュラシオン・シュール・リーを行う。SO2は圧搾時に必要最低限のみ添加。その後は無添加。2022年の収穫日が9月2日。2023年5月24日ティラージュ。2024年7月8日デゴルジュ。総生産量1,000本。ドザージュはゼロですが、残糖が2.0g/lあるため、エチケットの表記はエクストラ・ブリュットになっています。2025年2月時点でのSO2トータルは27mg/l。アルコール度数12度。ガス圧は6.0気圧。
リューディ:Le Belairル・ベライ。リュードにある北向きの畑。表土は粘土で、母岩は白亜。ドメーヌの栽培面積は0.2121haで、2006年植樹のシャルドネが栽培されている。

Lagery Le Walin
ラジュリー ル・ワラン
AOC Champagne
品種:ピノ・ノワール100%
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレス。野生酵母で樽発酵・樽熟成。樽内でのアルコール発酵終了後、引き続きシュール・リーの状態で樽熟成。マロラクティック発酵は行わず、樽熟成後は濾過や清澄、低温安定化は行わずにティラージュして瓶内二次発酵。その後、澱と共に熟成させるマチュラシオン・シュール・リーを行う。SO2は圧搾時に必要最低限のみ添加。その後は無添加。2022年の収穫日が月日。2023年5月24日ティラージュ。2024年7月8日デゴルジュ。総生産量1,000本。ドザージュはゼロですが、残糖が5.0g/lあるため、エチケットの表記はエクストラ・ブリュットになっています。2025年2月時点でのSO2トータルは25mg/l。アルコール度数12度。ガス圧は6.0気圧。
リューディ:Le Walinル・ワラン。ヴァレ・ド・ラルドルのLageryラジュリーにある東向きの粘土土壌の畑。ドメーヌの栽培面積は2.40haで、1992年と1997年植樹のピノ・ノワールが栽培されている。

Coteaux Champenois Rouge
コトー・シャンプノワ ルージュ
AOC Champagne
品種:ピノ・ノワール100%
手摘みしたブドウを完全に除梗した後、破砕せずに野生酵母のみでグラスウールのタンクで発酵。マセラシオンは1日1回、果房を湿らす程度のソフトなルモンタージュを行う。圧搾後ブルゴーニュ産バリック(新樽は用いない)に移し、マロ発酵と熟成。9ヶ月熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰め。2022年の収穫日が9月10日。総生産量424本。2025年2月時点でのSO2トータルは検出限界値9mg/l以下。アルコール度数12度。
リューディ:Les Saints Mardsレ・サン・マール。リュードにある北向きの畑。粘土石灰質土壌で、ドメーヌの栽培面積は0.2334ha。アルチュールの祖父が植樹した1974年植樹のピノ・ノワールが栽培されている。
