Baptiste Nayrand

 
  Millery en Lyonnais 5.47ha    biodynamique  nature
世界的な食のライト&ヘルシー化によって、今ではピノ・ノワールに並ぶ人気品種となったガメィ。そんなガメィの新たな可能性を表現する造り手が現れました。2015ヴィンテージからナチュラルワイン造りを始めたバティスト・ナイランです。バティストは、ピエール・オヴェルノワやマルセル・ラピエールのワインに強い感銘を受け、30歳の時にそれまでの仕事を辞めて、ジュリアン・ギィヨとミシェル・ギニエの下で研鑽。生まれ故郷であるリヨン近隣のコトー・デュ・リヨネ南部のミルリーで1ヘクタールの古木のガメィの畑を引き継いで、ドメーヌを設立しました。2015年が初ヴィンテージですが、欧米のガメラーのナチュラルワイン愛好家の間では大人気で、既にドメーヌからの割り当て数量しか購入することができません。北の品種が好きなバチストはピノ・ノワールやアリゴテ、シャルドネなどのワインも手掛けています。
   

l'Orée

ロレ
Vin de France
品種:アリゴテ 100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスし、デブルバージュ(前清澄)は行わずに、タンクで野生酵母で自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは9/18~20日に収穫。総生産量1,109本。アルコール度数は11.5度。2022年12月時点のSO2トータルは8 mg /l以下の検出限界値。
 
L’Oréeロレとはフランス語で「森の端」を意味する言葉で、この区画の立地に由来している名前です。少し神秘的な意味合いもあります。実際にこの区画を訪れた時に、森に囲まれた静寂さがとても印象に残っています。

 
 
   

Puits à vin

ピュイ・ア・ヴァン
Vin de France
品種:シャルドネ 100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスし、デブルバージュ(前清澄)は行わずに、タンクで野生酵母で自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは9/2~6に収穫。総生産量1,840本。アルコール度数は12.5度。2022年12月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
 
ピュイ・ア・ヴァンとは、地元の人が最良のワインが生まれる区画を指して使う言葉。特にこの地方で使われる表現で、もともとローマ人によってつけられたと言われているそうです。

 
 
   

Zénith

ゼニス
Vin de France
品種:シュナン・ブラン 100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして、密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、ドゥミ・ミュイ(新樽は用いない)でマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは9/22~23に収穫。総生産量1,037本。アルコール度数は12度。2022年12月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
ゼニスとはフランス語で「天頂」のことです。シュナン・ブランは過去にはこのコトー・デュ・リヨネで栽培がされており、アンジュ・ブランと呼ばれていました。しかし、フィロキセラ禍の後、見捨てられてしてしまいました。この地に再びシュナンを植樹するということは、過去の伝統を甦らせて、光輝かせることであることから、太陽が天頂に上って光輝くように、ゼニスと命名したそうです。エチケットはつま先でベクトルのように天頂を示している人を表しています。

 
 

   

Terre Noire

テール・ノワール
Vin de France
品種:ピノ・ノワール 100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして、密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。発酵後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。
2021ヴィンテージは9/23に収穫。総生産量328本。アルコール度数は12度。2022年12月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
 
テール・ノワールとはフランス語で「黒い大地」という意味。ピノ・ノワールが栽培されている区画はかって石炭の鉱山があったため。このように命名されました。

 
 
   

Vésanie

ヴェザニ
AOP Coteaux du Lyonnais
品種:ガメイ 100%
 
手摘みで収穫したブドウを100%全房でオープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセレーションはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセレーションの期間は約21日間。圧搾後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは9/8~15に収穫。総生産量5,237本。アルコール度数は11.5度。2022年12月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
 
ヴェザニとは19世紀に使われた言葉で、「お祭り騒ぎ」という意味。エチケットは女性的な母なる大地を表しています。

 
 
 

Toit du Monde

トワ・デュ・モンド
Vin de France
品種:ガメイ 100%
 
手摘みで収穫したブドウを100%全房で密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセレーションはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセレーションの期間は約15日間。圧搾後、引き続きタンクでマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは10/1~13に収穫。総生産量4,661本。アルコール度数は12度。2021年4月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
「トワ・デュ・モンドとはフランス語で「世界の屋根」を意味する言葉。このキュヴェが造られる区画は、コトー・デュ・リヨネで最も標高が高く、リヨンの街を眼下に見下ろすことができることから、世界の屋根とよばれるヒマラヤ山脈にあやかって命名されました。

 
 
   

Sauvage

ソヴァージュ
Vin de France
品種:ガメイ 100%
 
手摘みで収穫したブドウを100%全房で密閉タンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。温度管理も一切行わない。ブドウから最大限のフィネスと自然な複雑さを得るため、そして発酵中の全房ブドウを可能な限り長くそのままの状態にしておくために、マセレーションはアンフュージョン(煎じる)のみで、ピジャージュもルモンタージュも一切行わない。マセレーションの期間は約4週間。圧搾後、バリック(新樽は用いない)でマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄・ノンフィルター・SO2無添加で瓶詰め。2021ヴィンテージは10/14~15収穫。総生産量1,166本。アルコール度数は13度。2021年12月時点のSO2トータルは8mg /l以下の検出限界値。
 
剪定した後、ブドウ木は支柱には固定されず、芽かきも摘芯も除葉もされることなく、野生のままに自由に伸び放題で栽培される。このようなことから、キュヴェは『ソヴァージュ(野生)』と命名された。