Mathilde Savoye

  La Neuvill aux Larris 3.5 ha bio
マチルド・サヴォイは、マルヌ右岸の小さな村ラ・ヌヴィル・オー・ラリスに本拠を置く新世代27歳の女性グローワーです。アヴィーズのリセ・ヴィティコールで栽培と醸造を学んだマチルドは2017年に家業に参画。すぐに協同同組合から離脱し、畑もビオロジックに転換しました。そして、2年後の2019年から自身の名義でのシャンパーニュの醸造に着手しました。2020年からはコトーの醸造も開始。 ムニエの可能性と潜在性を信じるマチルドは、デビューからムニエ100%のキュヴェで勝負を掛けました。2019ベースのシャンパーニュは、二つのリュー・ディで栽培されたムニエのアッサンブラージュのキュヴェ。そして、同じくムニエ100%のコトー・シャンプノワは、マセラシオン・カルボニックで醸したユニークなキュヴェです。 今年、満を持してデビュー作をリリースしました。若き女性のデビューワインですが、既にイタリア、イギリス、デンマーク、オランダ、スイスなどに輸出され好評を博しています。
 

Blanc de Meunier

ブラン・ド・ムニエ
AOC Champagne
品種:ムニエ100%
 
キュシュリー村にある、樹齢50年のリュー・ディ“Les Chapellerieレ・シャプルリ”(栽培面積0.2121ha)のブドウ1/2と、Baslieux-sous-Châtillonバリュー・スー・シャティヨンにある、樹齢15年のリュー・ディ“La Loge des Vignesラ・ロジュ・デ・ヴィーニュ”(栽培面積0.5299ha)のブドウ1/2のアッサンブラージュ。
醸造について:手摘みで収穫した二つのリュー・ディのブドウを一緒に圧搾して、ステンレスタンクで発酵。マロ発酵は行わずに引き続きタンクで熟成。その後、無清澄でティラージュして瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リー。ルミュアージュを手動で行って、デゴルジュマン。
 2022年の収穫は9/4と9/5。現行ロット(22ベース)は2023年2月にティラージュ。2024年5月にデゴルジュ。ドザージュは3g/l(エクストラ・ブリュット)でMCRを使用。アルコール度数12度。ガス圧は7.1気圧。総生産量3,500本。  

 
 

Binôme

ビノム
AOC Champagne
品種:ムニエ70%、シャルドネ30%
 
醸造:手摘みで収穫した2品種のブドウを一緒に圧搾して、ホウロウのタンクで発酵。マロ発酵は行わずに引き続きタンクで熟成。その後、無清澄でティラージュして瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リー。ルミュアージュを手動で行って、デゴルジュマン。
 2021年の収穫は9/13と9/14。2022年の収穫は9/7と9/8。現行ロット(21&22ベース)は2023年2月にティラージュ。2024年5月にデゴルジュ。ドザージュは3g/l(エクストラ・ブリュット)でMCRを使用。アルコール度数12度。ガス圧は6.0気圧。総生産量1,500本。
 
『Binômeビノム』とは、フランス語で「デュオ、ペア」を意味する言葉。これは、マチルドが、日々のドメーヌでの作業を影で支えてくれる夫に感謝の気持ちを込めてつけた名前です。このキュヴェが、2品種のブドウのアッサンブラージュの組み合わせであることも意味しています。
 

 
 

Rosé de Menier

ロゼ・ド・ムニエ
AOC Champagne
品種:ムニエ100%(白ワイン92%、赤ワイン7%)
 
醸造:ブラン・ド・ノワールのムニエは、手摘みで収穫した二つのリュー・ディのブドウを一緒に圧搾して、ステンレスタンクで発酵。マロ発酵は行わずに引き続きタンクで熟成。赤ワインのムニエは、手摘みで収穫後、除梗して軽く破砕。ステンレスタンクで4日間マセラシオン・カルボニック。この間、1日2回のルモンタージュを行う。タンクは開放式のオープントップで、二酸化炭素の注入は行わず、自重で潰れたブドウから出てきた二酸化炭素を利用する。圧搾後、2/3をフレンチ・オークのバリック(新樽は用いない)に移し、1/3はステンレスタンクでマロ発酵と熟成。5ヶ月の熟成後、ブラン・ド・ノワールと赤ワインをブレンドして無清澄でティラージュ。瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リー。ルミュアージュを手動で行って、デゴルジュマン。
2022年の収穫は、白ワイン向けが9/4と9/5、赤ワイン向けが9/6。現行ロット(22ベース)は2023年2月にティラージュ。2024年5月にデゴルジュ。ドザージュは6g/l(表記はエクストラ・ブリュット)でMCRを使用。アルコール度数12度。ガス圧は7.0気圧。総生産量650本。