Sebastien Fezas

   Sud-Ouest Gascogne  3 ha biodynamique  nature
2010年代に入りガスコーニュ地方でもワインの潮流は大きく進化しています。セバスチャン・フェザスは2012年に家業のドメーヌを引き継ぎ、ビオディナミを導入し2017年からナチュラルワイン造りを始めたガスコーニュ地方のナチュールの新星です。フランツ・ソーモンやベルトラン・ジュセ、レ・シェ・デュ・ポール・ドゥ・ラ・リュンヌなどのナチュラルワインの造り手達が大きな信頼を寄せており、毎年彼からブドウを購入しているネオ・ヴィニュロンでもあります。世界中でワイン造りを学んだセバスチャンは、今までにない南西地方のワインを手掛けています。産膜酵母で熟成させた南西版ヴァン・ジョーヌや海をイメージしたペットナット、プティ・マンサンのオレンジワインなど個性的なナチュラルワインが揃っており、エチケットデザインも毎年変えるなど新時代の感性も備えています。ナチュラルに敏感な北欧のデンマークやスウェーデン、英国、ベルギーなどのインポーターは既に彼のワインの輸入を始めています。
 
  

Marée Haute

マレ・オート
VDF
品種:シャルドネ70%、ユニ・ブラン30%
 
シャルドネは粘土石灰土壌の樹齢50年の古木の区画の、ユニ・ブランは粘土質土壌の若木の区画のブドウを手摘みで収穫。まずシャルドネをダイレクトプレスして野生酵母のみでステンレスタンクで自発的に発酵。その後、発酵中のシャルドネのマストの中に、同じくダイレクトプレスしたユニ・ブランの果汁を加えて、一緒に発酵を行う。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めする。瓶詰めは満月の時期に無清澄、無濾過で、SO2も無添加で実施。瓶内で完全にアルコール発酵を終了させた後、リリース。現行ロットは2022年の収穫ブドウ100%。収穫日は8/20。総生産量3,000本。2023年4月デゴルジュマン。アルコール度数は11.5度。2023年7月時点のSO2トータルは6mg/l以下の検出限界値。ガス圧は4気圧。
『Marée Hauteマレ・オート』とはフランス語で『満潮』という意味です。セバスチャンはナチュラルワイン造りと同じ自由な感性でワインを命名しています。このキュヴェは、私達が海に行った時に日常の束縛から解放された気持ちを表現したいとの想いを込めて命名。

  
  

Partie Fine

パルティ・フィーヌ
VDF
品種:コロンバール70%、ユニ・ブラン30%(2021ヴィンテージ)
 
コロンバールは粘土石灰土壌の樹齢40年の古木の区画の、ユニ・ブランは粘土質土壌の若木の区画のブドウを手摘みで収穫。醸造は品種毎別々に行う。どちらの品種もダイレクトプレスした後、内部コーティングしていないセメントタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。その後、バトナージュは行わずにシュール・リーの状態で熟成。この間にマロ発酵は自発的に実施。瓶詰直前にアッサンブラージュして、無清澄、無濾過、SO2も無添加で瓶詰め。 現行ロットは2021年の収穫ブドウ100%。収穫日は9/25。総生産量2,400本。アルコール度数は12.3度。2023年7月時点のSO2トータルは6mg/l以下の検出限界値。
『Partie Fineパルティ・フィーヌ』とはフランス語で『快楽的なパーティ』という意味です。このキュヴェの名前には、束縛から解放された“身体的自由”という意味が込められています。

  
  

La Baie

ラ・べ
VDF
品種:タナ100%(2022ヴィンテージ)
 
コートに位置する日当たりの良い真南向き斜面の粘土石灰質土壌の若木の区画のブドウを手摘みで収穫。ダイレクトプレスでソフトに圧搾した後、低温でデブルバージュ。内部コーティングしていないセメントタンクで野生酵母のみで発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。その後、引き続きセメントタンクでシュール・リーの状態で熟成。マロ発酵はこの間に自発的に実施。熟成の最初の1か月はバトナージュを実施。無清澄・無濾過、SO2も無添加で瓶詰め。現行ロットは2022年の収穫ブドウ100%。収穫日9/20。総生産量2,000本。アルコール度数は12.5度。2023年7月時点のSO2トータルは6mg/l以下の検出限界値。
『La Baieラ・ベ』とはフランス語で、『ブドウの果実』や、港や海の『湾』を意味する言葉です。セバスチャンはナチュラルワイン造りと同じ自由な感性でワインを命名しています。このキュヴェは、海に行った時に日常の束縛から解放された気持ちを

  
  

Franche Lippée

フランシュ・リッペ
VDF
品種:シラー100%(2022ヴィンテージ)
 
コートに位置する日当たりの良い真南向き斜面の粘土石灰質土壌の区画のブドウを手摘みで収穫。1/2は除梗、1/2は全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで10日間のマセラシオン・セミカルボニック。発酵の最終段階で圧搾して、1/2ステンレスタンク、1/2は古樽に移して残りの発酵を終える。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で熟成と自発的なマロ発酵。その後、無清澄、無濾過、SO2も無添加で瓶詰め。現行ロットは2022年の収穫ブドウ100%。収穫日は9/14。総生産量4,000本。アルコール度数は12.6度。2023年7月時点のSO2トータルは8mg/l。
『Franche Lippéeフランシュ・リッペ』とはフランス語で、『気の置けない家族や友人達と共有する心地良い食事』を意味する言葉です。