Sebastien Fezas
2010年代に入りガスコーニュ地方でもワインの潮流は大きく進化しています。セバスチャン・フェザスは2012年に家業のドメーヌを引き継ぎ、ビオディナミを導入し2017年からナチュラルワイン造りを始めたガスコーニュ地方のナチュールの新星です。フランツ・ソーモンやベルトラン・ジュセ、レ・シェ・デュ・ポール・ドゥ・ラ・リュンヌなどのナチュラルワインの造り手達が大きな信頼を寄せており、毎年彼からブドウを購入しているネオ・ヴィニュロンでもあります。世界中でワイン造りを学んだセバスチャンは、今までにない南西地方のワインを手掛けています。産膜酵母で熟成させた南西版ヴァン・ジョーヌや海をイメージしたペットナット、プティ・マンサンのオレンジワインなど個性的なナチュラルワインが揃っており、エチケットデザインも毎年変えるなど新時代の感性も備えています。ナチュラルに敏感な北欧のデンマークやスウェーデン、英国、ベルギーなどのインポーターは既に彼のワインの輸入を始めています。
Marée Haute
マレ・オート
VDF
品種:シャルドネ70%、ユニ・ブラン30%
シャルドネは粘土石灰土壌の樹齢50年の古木の区画の、ユニ・ブランは粘土質土壌の若木の区画のブドウを手摘みで収穫。まずシャルドネをダイレクトプレスして野生酵母のみでステンレスタンクで自発的に発酵。その後、発酵中のシャルドネのマストの中に、同じくダイレクトプレスしたユニ・ブランの果汁を加えて、一緒に発酵を行う。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めする。瓶詰めは満月の時期に無清澄、無濾過で、SO2も無添加で実施。瓶内で完全にアルコール発酵を終了させた後、リリース。現行ロットは2022年の収穫ブドウ100%。収穫日は8/20。総生産量3,000本。2023年4月デゴルジュマン。アルコール度数は11.5度。2023年7月時点のSO2トータルは6mg/l以下の検出限界値。ガス圧は4気圧。
『Marée Hauteマレ・オート』とはフランス語で『満潮』という意味です。セバスチャンはナチュラルワイン造りと同じ自由な感性でワインを命名しています。このキュヴェは、私達が海に行った時に日常の束縛から解放された気持ちを表現したいとの想いを込めて命名。
Moreau-Naudet
Bourgogne Chablis 22.5ha bio 生産量約50%の葡萄はネゴシアンに売却
2016年に当時の当主ステファン・モローが急逝し、妻のヴィルジニがドメーヌを引き継ぎました。直後にはドメーヌの今後を危ぶむ声もありましたが、欧米での評価は揺るぎませでした。ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスは最新の2019年版で「ドメーヌの弛まぬ努力は昇格に値する」として、二ッ星への昇格を決めました。モロー・ノーデでは機械が導入されてワインが産業化される以前の栽培方法を行っています。ワインは、はっきりとしたミネラルの中軸がバランスを取り、衝撃的に深みのある純粋な果実味と自然な質感、複雑さ、凝縮感を兼ね備えた見事なまでの独特な個性を備えています。
Chablis
シャブリ
AOC Chablis
品種:シャルドネ 100%
ドメーヌの村名シャブリは、Les Beaumontsレ・ボーモンのリュー・ディの3つの区画のブドウから造られます。その他の村名シャブリの区画のブドウは全量ネゴシアンに売却されています。
ブドウは完熟を待って手摘みで収穫し、その場ですぐに選果。ブドウは全房圧搾で、ゆっくりと時間をかけて(3時間半)圧搾されます。その後、10~12時間かけて前清澄。アルコール発酵は野生酵母のみで温度管理機能付きのタンクで、3ヶ月近くをかけて自然にゆっくりと行われます。マロラクティック発酵も自発的にスタートさせて、完全に行います。熟成は、引き続きタンクでシュール・リーの状態で行われます。熟成期間は15~18ヶ月。熟成期間に澱引きを1回行って、ワインを空気に触れさせ、瓶詰め前に各ロットをアッサンブラ-ジュして、自然清澄。その後、無濾過、もしくは珪藻土で軽く濾過を行って瓶詰め。
SANTINI
Auxey-Duresses (MICRO NEGOCIANT) bio nature
サンティニは、著書「最高のワインを買い付ける」で有名なワイン商カーミット・リンチのブルゴーニュ・オフィスのマネージャーであるクリストファー・サンティニが設立したミクロネゴスです。カーミット・リンチと共にフランス中の超一流ドメーヌのワインを味わってきたサンティニですが、驚くことに彼が目指したのは、グラン・クリュでもプリミエ・クリュでもなく、ブルゴーニュのヴァン・ド・ソワフでした。クリス自身が、カーミット・リンチで働いてフランスのあらゆる高級ワインを味わった結果、最終的に、友人など気の置けない人達と気軽に楽しめる、喉の渇きを潤してくれる手頃で飲みやすい自然なワイン、いわゆる「ヴァン・ド・ソワフ」を造りたいとの想いに辿り着いたからです。
Au Vin Rouge!
オウ・ヴァン・ルージュ(旧名称:Champlitteシャンリット)
VDF
品種:ピノ・ノワ-ル1/3、シャルドネ1/3、ガメィ1/3
醸造:3品種を一緒に発酵・醸造する。1/2は通常のカーボニック・マセラションで醸造。1/2はフロッタイゾンで醸造。フロッタイゾンで醸造するブドウの1/2は全房でタンクに入れ、残りの1/2のブドウはダイレクトプレスして、ブラン・ド・ノワールのマストにして、全房のブドウが入ったタンクを満たす。ダイレクトプレスした果汁(マスト)の中で、マセラシオン・カルボニックによる発酵。どちらも温度管理は行わずに、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。圧搾後、引き続き、ステンレスタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2022ヴィンテージの総生産量は1,600本。アルコール度数は10.5度。2023年10月時点のSO2トータルは21mg /l。
Côteaux Bourguignones
コトー・ブルギニヨン
AOC Côteaux Bourguignones
品種:ガメイ 100%
醸造:オーセイの区画のガメィは、セメントタンクでセミ・マセラシオン・ガルボニックで発酵。マセラシオンの期間は9日間。圧搾後、ステレスタンクでマロ発酵と熟成。ボージョレの区画のガメィは、セメントタンクでセミ・マセラシオン・ガルボニックで発酵。マセラシオンの期間は7日間。圧搾後、グラスウールのタンクでマロ発酵と熟成リヨンの区画のガメィは、フロッタイゾンで醸造。収穫ブドウの1/2を全房でタンクに入れ、残りの1/2のブドウをダイレクトプレスして、ブラン・ド・ノワールのマストにして、全房のブドウが入ったタンクを満たす。温度管理は行わずに、ダイレクトプレスした果汁(マスト)の中で、野生酵母のみで自発的にマセラシオン・カルボニックによる発酵。セラシオンの期間は3週間。圧搾後ステンレスタンクでマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。この3つのガメィを瓶詰め前にアッサンブラージュ。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージの総生産量は2,500本。アルコール度数は13.度。2023年10月時点のSO2トータルは35mg /l。
Domaine de Clovallon
ドメーヌ・クロヴァロンは、カトリーヌ・ロックによって南仏に創設された小さなドメーヌです。建築家をしていたカトリーヌは、1985年にラングドックのAOCフォジェールの北隣の村Bedarieuxベタリューに畑付きの自宅を購入。独学でブドウ栽培とワイン造りに乗り出しました。ドメーヌの畑は標高250~400メートルの高地にあり、ラングドックでも冷涼なミクロクリマで、畑は北向きの緩やかな斜面に位置していました。このため、ドメーヌの畑には南仏の品種よりも、冷涼は気候の品種が向くと直感したカトリーヌは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ヴィオニエ、リースリングなどを植樹していきました。特に、ピノ・ノワールは1989年にカトリーヌ・ロックがラングドックで初めてピノ・ノワールを植樹して栽培を始めました。クロヴァロンでは設立当初よりビオロジックを実践し、その後、完全なビオディナミへと移行。現在は全ての畑でデメテールの認証を受けています。
En Noir et Blanc
アン・ノワール・エ・ブラン
VDF
ピノ・ノワール90%、リースリング10%
早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1回ずつ選果。ピノ・ノワールはダイレクト・プレスして、リースリングは一晩スキンコンタクトを行ってから圧搾し、品種毎別々に野生酵母のみでステンレスタンクでアルコール発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。発酵終了後、2品種をブレンドし、ステンレスタンクとバリック(古樽)でマロラクティック発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰めし、SO2は瓶詰め時に必要最小限のみ添加。
2023年の収穫日はピノ・ノワールが9月5日、リースリングが9月13日。2024年7月時点でのSO2トータルは51mg/l。アルコール度数12.5度。総生産量は約5,000本。
Les Indigènes
レ・ザンディジェーヌ
IGP pays de l’Herault
品種:約200年前に植樹された15種以上の地場品種が栽培されるクロから、フィールド・ブレンドで醸造された特異なキュヴェ。
品種が特定されていなかった昔のままに、フィールドブレンドで、全ての品種が一緒に収穫され、一緒に醸造されます。発酵は100%全房で野生酵母のみでステンレスタンで行い、小樽(新樽は用いない)で熟成。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マセラションはアンフュージョンでソフトに行います。熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰め。2022年の収穫日は9月23~24日。2024年7月時点でのSO2トータルは18mg /1。アルコール度数12.5度。総生産量約7,500本。
"レ・ザンディジェーヌ"とはフランス語で「原住民」を意味します。200年前に植樹された地場品種の区画であることからこのように命名されました。
Mas d'Alezon
ドメーヌ・クロヴァロンで成功を収めたカトリーヌ・ロックが 1997 年にフォジェールに購⼊し新たにスタートしたドメーヌがマス・ダルゾンです。マス・ダルゾンの畑は 300〜470mの冷涼な場所に位置しています。AOC フォジェールの栽培区域内で最北端の最も標高の高い場所(470m)であるため、⼀般的に温暖なラングドックとは対照的に、冷涼な気候の特異なミクロ・クリマを享受しています。ドメーヌは、カトリーヌのもう⼀つのドメーヌであるクロヴァロンと同様、ビオディナミで栽培が⾏われています。醸造においても、全房発酵と野生酵⺟のみによるナチュラルな醸造を貫いています。ブドウの収穫はフォジェールの造り手の中でも最も遅く、例年 9 月下旬から 10 月中旬にかけて。畑は平均樹齢 50 年の古⽊がメインで、収量は1ha当たり20ヘクトリットルを超えることはありません。
Cabretta
カブレッタ
AOC Faugères
品種:クレレット・デュ・ラングドック40%、ルーサンヌ30%、グルナッシュ・ブラン及びグルナッシュ・グリ30%
早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1回ずつ選果。除梗してスキンコンタクトを行う。その後、圧搾してフリーランジューズのみを発酵層に移して発酵を行う。発酵はブドウに付着している野生酵母のみで行い、酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。クレレットは卵形のコンクリートの発酵槽で、その他の品種はオーストリアのストッキンジャー製の大樽(新樽は用いない)で発酵を行います。マロ発酵は完全に実施し、熟成後アッサンブラージュして、無清澄・無清澄で瓶詰め。SO2は瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2023年の収穫日はルーサンヌ9/15、グルナッシュ・ブランとグルナッシュ・グリが9/15、クレレット・デュ・ラングドックが9/25。醸しの期間はグルナッシュ・ブラン及びグルナッシュ・グリが24時間、ルーサンヌが48時間。クレレット・デュ・ラングドックは21日間。2024年7月時点でのSO2トータルは37mg /l。アルコール度数13度。総生産量約4,000本
カブレッタとは古代の人にとって山羊を放牧するような痩せた土地を意味していました。このようなテロワールで栽培されたブドウは地中深く根を伸ばし、自分にとって最適なバランスを見つけていきます。カブレッタとは南仏の方言で山羊を意味します。また、南仏の民族楽器の名称でもあります。このようなことから、ドメーヌではこのワインを味わう人にテロワールの奏でる音楽が伝わってくれるようにとの願いを込めて、カブレッタと命名しました。
Le Presbytère
ル・プレビテール
AOC Faugères
品種:サンソー75%、リュドナー・ペルト&グルナッシュ20%、カリニャン5%
早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1回ずつ選果。ブドウは除梗した後、品種毎別々に発酵。ステンレスタンク(一部は卵型のセメントタンク)で野生酵母のみで自発的に発酵。醸造中はSO2も含めいかなるものも添加せずに醸造。マセラシオンは、アンフュージョンで10日間。圧搾後、リュドナー・ペルトとグルナッシュはカリニャンは樽(新樽は用いない)、サンソーは卵型のセメントタンクと樽に移して、マロラクティック発酵と熟成。熟成後にアッサンブラージュを行って無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め前に必要最小限のみ添加。2023年の収穫日は、リュドナー・ペルトとグルナッシュが9/12、サンソーが9/13、カリニャン9/27。2024年7月時点でのSO2トータルは26mg /L。アルコール度数12.5度。総生産量8,000本。
Le Presbytèreル・プレビテールとはキリスト教の司祭の館のこと。ドメーヌの中に、かっての村の司祭の館があり、現在、その石造りの丸天井の建物の中でマス・ダルゾンのワインを熟成させていることから、キュヴェ名がル・プレビテールと命名されました。
Château Brandeau
Bordeaux Castillon 9.5ha bio nature
シャトー・ブランドーは、化学薬品を使わないビオロジックによる生きた土のみが、テロワールを表現できると信じていています。常に畑を注意深く観察し、畑の僅かな変化も見逃さないようにしています。畑は馬で耕耘し、畝の間に下草を生やし、そして小麦などの穀物もブドウと一緒に栽培しています。ジュリアンは馬や犬、鶏など動物に囲まれて自然の一部としてナチュルな生活をしています。そんなジュリアンのワイナリーには、世界中の年齢も性別も国籍も異なる様々な人達がウーファーとして働きに来て、ナチュルな生活をしています。シャトー・ブランドーのワインはそんな世界中の人達との交流から生まれる本物のナチュラルワインです。
Gas Gas
ガ・ガ
VDF
品種:メルロー50%、カベルネ・フラン40%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
手摘みで収穫したブドウを畑と醸造所で2回選果。除梗せずに100%全房で密閉したステンレスタンクに入れ、カーボニックマセレーション(細胞内発酵)で発酵。発酵はブドウに付着している野生酵母のみで行い、醸造添加物は全く何も加えずに醸造。マロ発酵も自発的に実施。熟成後、無清澄、ノンフィルター、SO2も無添加で瓶詰め。
2022ヴィンテージの収穫日は9/12。フィ-ルドブレンドで全ての品種を同時に収穫。総生産量は2,500本。SO2は瓶詰め前に10mg/lのみ添加。2023年11月時点のSO2トータルは14mg/l。アルコール度数は13.5度。
キュヴェ名の「GAS GASガ・ガ」とは、サラエヴォ出身の作曲家ゴラン・ブレゴヴィッチの曲のタイトルです。シャトーでは収穫の時に、この曲を流しながら作業をしているそうです。シャトー・ブランドーでは、70年代から世界中から集まってくるウーファーのワイン好きやソムリエ、旅行者などを受け入れてきました。このキュヴェは彼ら「ウーファー」に捧げたキュヴェです。エチケットは、ウーファーの一人がデザインしたもので、収穫の打ち上げで焚火の周りで皆で踊っているエネルギーに溢れた光景です。
Oppeddentro
Marche Cupramontana 1.8ha bio nature
オッペンデントロは2017年、ワインへの大きな情熱によって結びついた4人の友人が、小規模なアーティザナルなワイン造りをするという夢の実現のために設立されたマルケの小さなワイナリーです。彼らは、祖父や父が昔ながらのやり方で造っていた自然なワインを造りたいといつの日から思い始めました。また、農業と地球の未来はサステイナブルとグリーンファーミングでなければならない、そしてそれに貢献したいと思い、イエージ地区から少し内陸に入った海抜450mの場所で、固有のフレッッシュ感と塩味を備えた個性的なナチュラルワインを造っています。厳格な基準でナチュラルワイン造りをしていることを消費者に示したいとの想いから、アンジョリーノ・マウレが結成したナチュラルワインのグループ、VINNATURヴィンナトゥールに加盟しています。
VALDÉ
ヴァルデ
IGT Marche Bianco
ヴェルディッキオ90%、トレッビアーノ10%
手摘みで収穫したブドウを小さなケースで醸造所まで運び、完全に除梗して圧搾。圧搾は足を使ってソフトに行う。異なる品種を発酵段階から一緒に醸造するが、収穫日毎に別々に醸造し、瓶詰めの前に異なる収穫日のロットをブレンドする。発酵はステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に行い、その後、引き続きステンレスタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。収穫翌年の夏にブレンドして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9/3、9/10、9/17の3回に分けて収穫。総生産量7,000本。アルコール度数は12.5度。2024年6月時点のSO2トータルは26mg/l。
Valdéヴァルデとはアンドレアの祖母の名前です。家族と伝統の繋がりをワインに残しいとの想いから命名されました。エチケットは、マルケ地方の典型的な風景を表現したデザインです。
Michele Lorenzetti
Toscana Mugello 2.7ha biodynamica nature
ミケーレ・ロレンツェッティは2004年からビオディナミのブドウ栽培と醸造のコンサルタントとして、グラヴネルやイル・マッキオーネ、ラ・ヴィショラなどイタリア全土の数多くのワイナリーのコンサルタントをしているイタリアのビオディナミワイン界では知らぬ人はいない巨匠です。 ブドウ栽培をするムジェッロは、トスカーナでも極めて冷涼な気候に恵まれています。19世紀にはブルゴーニュ出身の醸造家がピノ・ノワールなどのフランスの高貴品種を栽培して、大きな成功を収めていましたが、フィロキセラによって荒廃してしまいました。ロレンツェッティは、この貴重な歴史を復活させるため、そしてこの地の大きな可能性を証明するために、フランス系の冷涼品種を栽培してワイン造りに乗り出しました。
Nostrale Bianco
ノストラル・ビアンコ
IGT Toscana
トレッビアーノ60%、マルヴァジア・ビアンコ・ディ・カンディア 40%
フィールド・ブレンドで、全ての品種を同じ日に同時に収穫。完全に除梗してから圧搾し、全ての品種を一緒にジョージア産のクヴェヴリで野生酵母のみで自発的に発酵。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。自発的なマロ発酵と熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2はボトリング後のネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。
2022ヴィンテージは9/17に収穫。総生産量2,000本。2024年3月時点でのSO2トータルは45mg/l。アルコール度数11.6度。
Nostrale Rosso
ノストラル・ロッソ
IGT Toscana
サンジョヴェーゼ 60%、カナイオーロ30%、マルヴァジーア・ネーラ10%
フィールド・ブレンドで、全ての品種を同じ日に手摘みで収穫して、ジョージア産のクヴェヴリで野生酵母のみで自発的に発酵。培養酵母や酵素、その他のいかなる醸造添加物も添加することなく、温度管理も一切行わずに醸造。自発的なマロ発酵と熟成後、無清澄、無濾過で瓶詰め。SO2はボトリング後のネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。
2022ヴィンテージは9/25に収穫。総生産量4,200本。2024年3月時点でのSO2トータルは34mg/l。アルコール度数13.5度。
Nicholas Altare
1990年生まれのニコラ・アルターレは、化学薬品が原因で父が大きな病気になった事で、若干15歳で家業のブドウ栽培を引き継ぐことになりました。ニコラは父を病気に陥れた農薬の使用を止め、栽培を完全にビオロジックに転換。父の時代から2014年まで、収穫したブドウは全て他の生産者に売却していましたが自分の理想とするワイン造りを求め、家業のブドウ栽培と並行して、ピエモンテにおけるヴィーノ・ナトゥラーレのパイオニアであるフェルディナンド・プリンチピアーノの門を叩き、彼の下で修行を始めました。こうして経験を積んだニコラは、2015年からカンティーナで栽培するブドウの売却を完全に止め、遂に自分自身の手で理想とするワイン醸造をスタート。ニコラが造ったワインは、農薬や醸造添加物などを一切使わない真のナチュラルワインでした。
Vino Rosato
ヴィノ・ロサート
Vino Rosato
ドルチェット100%
手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して破砕し、果皮とともに一昼夜マセラシオン。圧搾後、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的なアルコール発酵。その後、コンクリートタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2022ヴィンテージの総生産量1,600本。2024年7月時点のSO2トータルは39mg /l。アルコール度数は●度。
*エチケットのデザインは、家族共通の友人で、デザイナーでもあるSimone Gattoシモーネ・ガットが、ブドウの収穫を手伝っているニコラの二人の娘 を描いたものです。
Dogliani
ドリアーニ
DOCG Dogliani
ドルチェット100%
手摘みで収穫したブドウを除梗して、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約2週間。その後、引き続きコンクリートタンクでシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2022ヴィンテージの総生産量9,200本。2024年7月時点のSO2トータルは53mg /l。アルコール度数は●度。
*エチケットは、アルターレの友人で、カッシーナ・タヴィンのエチケット・デザインを手掛けている(弊社のロゴも手掛けて頂きました)Gianluca Cannizzoジャンルカ・カニッゾのデザインによるものです。
Langhe Nebbiolo
ランゲ ネッビオーロ
DOC Langhe
ネッビオーロ100%
手摘みで収穫したブドウを除梗して、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的にアルコール発酵。マセレーションはルモンタージュで約3週間。その後、スロヴェニアンオークの大樽でシュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。収穫翌年の夏から秋に無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2022ヴィンテージの総生産量2,000本。2024年7月時点のSO2トータルは42mg /l。アルコール度数は●度。