Au bout du Goulot

オー・ブー・デュ・グロ 2025

VDF
品種:リースリング80%、ミュスカ20%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスして、2品種を同時にステンレスタンクで野生酵母で自発的にアルコ-ル発酵。醸造添加物やSO2は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して無清澄・無濾過で瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。デゴルジュは行わず、ドザージュもゼロでリリース。SO2は瓶詰め時にごく少量のみ添加。
 
2025ヴィンテージは、ミュスカもリースリングも9/10に収穫。総生産量4,300本。アルコール度数12.5度。2025年12月時点のSO2トータルは21mg /L。カズ圧3.7気圧。  残糖度:1 Sec/Dry(1リットル当たりの残糖4グラム未満) 

   
 

Sans Detour

サン・デトゥール 2024

AOC Alsace
品種:ピノ・ブラン80%、ミュスカ20%
 
手摘みで収穫したブドウを全房でソフトにゆっくりと圧搾し、品種毎別々にフードル・アルザスシエンヌで野生酵母のみで、ブドウ以外には何も加えず、SO2も添加せず自発的に発酵。発酵終了後にアッサンブラージュ。その後、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態でマロ発酵と熟成。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時にごく少量のみ添加。2024ヴィンテージの収穫日はピノ・ブランが9/21、ミュスカが9/23。総生産量は4,800本。アルコール度数は12度2025年12月時点のSO2トータルは23mg /L
「Sans détour」はフランス語で、「率直に」「直接的に」「回り道をせずに」という意味です。ひるがえって、このキュヴェの醸造においては、ブドウの香りを保つために、最小限の介入で醸造を行ったため、このように命名したそうです。
 

   
 

Pure Souche

ピュール・スーシュ 2024

AOC Alsace
品種:シルヴァネール70%、ピノ・グリ30%
 
手摘みで収穫したブドウを全房でソフトにゆっくりと圧搾し、品種毎別々にフードル・アルザスシエンヌで野生酵母のみで、ブドウ以外には何も加えず、SO2も添加せず自発的に発酵。発酵終了後、翌年の春にアッサンブラージュ。その後、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態でマロは発酵と熟成。無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2は瓶詰め時にごく少量のみ添加。2024ヴィンテージの収穫日はピノ・グリが9/25、シルヴァネールが10/4。総生産量は5,500本。アルコール度数は12.5度2025年12月時点のSO2トータルは24mg /L
このキュヴェはアルザスの伝統的なエデルツヴィッカーを、ルイのスタイルで現代的に造り上げたものです。ピュール・スーシュとは、フランス語で『純粋な起源』という意味です。30年前、アルザスでは生産量の1/4がエデルツヴィッカーでした。エデルツヴィッカーは友人たちと一緒にビストロやワインバーなどで気軽に楽しむ“ヴァン・ド・ソワフ”でした。その起源に立ち帰って生まれたワインのため、ピュール・スーシュと命名されました。

   
 

Retour aux Sources

ルトゥー・オー・スルス 2023
AOC Alsace
品種:ピノ・グリ50%、リースリング50%
 
ブドウは手摘みで収穫。ピノ・グリのブドウを果皮ごとリースリングの果汁に漬け込み、約12日間ステンレスタンクでマセラシオン。その後、圧搾して、フードル・アルザスシエンヌで野生酵母のみでブドウ以外には何も加えず、SO2も添加せずに自発的に発酵。発酵終了後、引き続き、フードル・アルザスシエンヌでシュール・リーの状態でマロ発酵と熟成。無清澄・ノンフィルター、SO2も無添加で瓶詰め。 
2022ヴィンテージはリースリングが9/12、ピノ・グリが9/13に収穫。アルコール度数は13度。総生産量2,800本。2024年1月時点のSO2トータル9mg /L
このキュヴェは、ルイの祖父のアルベールが、祖父の時代にはアルザスでマセラシオンのワイン醸造法があったとルイに話をしたことから、アイデアが生まれ誕生したものです。ルトゥール・オー・スルスとはフランス語で「ルーツへの回帰」という意味で、祖父の時代への精神的な回帰という敬意を込めて命名されました。

   
   

En Noir et Blanc

アン・ノワール・エ・ブラン 2024
VDF
ピノ・ノワ-ル92%、リースリング8%
 
早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1回ずつ選果。ピノ・ノワールはダイレクト・プレスして、リースリングは一晩スキンコンタクトを行ってから圧搾し、品種毎別々に野生酵母のみでステンレスタンクでアルコール発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。発酵終了後、リースリングはバリック(古樽)に移し、マロラクティック発酵と熟成。瓶詰め前に2品種をブレンドし、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に必要最小限のみ添加。
2024年の収穫日はピノ・ノワールが9月11日、リースリングが9月23日。2025年8月時点でのSO2トータルは17mg/l。アルコール度数12.5度。総生産量は約8,000本。

  
  

Pinot Noir

ピノ・ノワール 2024
IGP Pays d’oc
品種:ピノ・ノワール100%
 
早朝に手摘みして収穫したブドウを畑と醸造所で各1回ずつ選果。除梗せずに100%全房で、ブドウに付着している野生酵母のみでステンレスタンクでアルコール発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤などの醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マセラションはアンフュージョンでソフトに行う。圧搾後、引き続きステンレスタンクでマロラクティック発酵と熟成。熟成中はバトナージュも澱引きを行わず、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に限り必要最小限のみ添加。
2024年物の収穫日は9月11~12日。2025年6月時点でのSO2トータルは39mg/l。アルコール度数12.5度。総生産量は約8,000本。

  
  

Simple et Funky

サンプル・エ・ファンキー 2024
VDF
品種:モーザック100%
 
手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレス。同時に軽く足でブドウを破砕することによって極僅かに色素を抽出。野生酵母のみでグラスウールのタンクで温度管理を行わずに自発的に発酵。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。SO2は醸造中もデゴルジュ時も完全に無添加。2025年2月初めにデゴルジュマン。アルコール度数11度。総生産量3,000本。2025年2月時点のSO2トータルは10mg/l以下の検出限界値。ガス圧6.15気圧。
ヨアン自身のコメント:私はペット・ナットを造るのが楽しみでした。ペット・ナットの難しさは、ちょうどいいタイミングでボトリングすることです。早すぎると泡が多くなり、遅すぎると泡が足りなくなってしまうからです。美しい泡に、とても存在感のある果実味。食事のたびにこれを抜栓したいくらいです。キュヴェは文字通りシンプルでファンキーな味わいであることからサンプル・エ・ファンキーと命名しました。

  
  

Contemplation

コンタンプラション 2024
VDF
品種:デュラス90%、シラー10%
 
ブドウは手摘みで収穫。デュラスは完全に除梗して破砕、その上から100%全房のシラーを入れて、野生酵母のみでグラスウールのタンクで温度管理を行わずに自発的に発酵。マセラシオンは最初に1回のルモンタージュを行った後はアンフュージョンの状態で15日間。圧搾後、引き続きタンクで自発的なマロ発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に必要最最小限のみ添加。2024年の収穫日はデュラスも9月17日。シラーが9月22日。アルコール度数11.5度。総生産量1,400本。2026年2月時点のSO2トータルは28mg/l。
『Contemplationコンタンプラション』とは、フランス語で「瞑想」という意味です。私はいつも「瞑想」という言葉がフランス語で最も美しい単語だと思っています。私にとって、誰かや何かを瞑想することほど美しいものはありません。それは、目の前の世界に身を委ね、自分の思考に身を任せ、世界が展開していく様子を眺めるという贅沢を味わえる時間です。このキュヴェを初めて味わった時、私はまさにそれを感じたのです。テーブルに寄りかかり、会話に加わることなく人々の会話を眺めながら飲むワインです。 

  
  

Rage Against the Bamboche

レイジ・アゲンスト・ザ・ボンボッシュ 2023
VDF
品種:デュラス90%、シラー10%
  
手摘みで収穫したブドウ(1/3は全房)を野生酵母のみでグラスウールのタンクで温度管理を行わずに自発的に発酵。マセラシオンはセミ・マセラシオン・カルボニックと1日1回のルモンタージュで20日間。圧搾後、引き続き自発的なマロ発酵熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め時に必要最小限のみ添加。2023年の収穫日はデュラスが9月8日と9日。シラーが9月10日。アルコール度数14度。総生産量3,300本。2025年2月時点のSO2トータルは29mg/l。
ヨアン自身のコメント:キュヴェ名の『レイジ・アゲインスト・サ・ボンボッシュ』とは、1990年代のアメリカのロックバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)の名前をもじったものです。Bombocheボンボッシュとは、祖父の時代の人が使っていた古いフランス語で「パーティー」を意味する言葉です。直訳すると「パーティーに対する怒り」になります。なぜこんな名前を付けたかというと、新型コロナで外出制限になっていたある日、一人の老政治家がテレビで「もうボンボッシュ(パーティー)を止めろ!」と国民に怒鳴ったのです。この発言は、「どの口が言うのか!ボンボッシュ政治家が!」と多くのフランス人のひんしゅくを買いました。ワインは仲間と一緒に楽しむものです。国民感情から遠くかけ離れた年老いた政治家が、フランス人からパーティーの楽しみ奪うことはできません。そこで、私は『ボンボッシュ(野郎!)に対する怒り』と名付けたのです。この名前は大成功でした。私とすれ違う多くの人が「あ~、あのボンボッシュを造ってくれた人ですね」と言ってくれるからです(笑)

  
  

Nina

ニーナ 2024
IGT Lazio Bianco Frizzante
トレッビアーノ80%、マルヴァジーア・ディ・カンディア20%
 
手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して圧搾。地中に埋めたテラコッタ製のアンフォラで野生酵母のみで品種毎別々に自発的に発酵。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、引き続きアンフォラで自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前にブレンドして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰めし、収穫時にすぐに冷却して保存しておいたマストの一部を、リキュール・ド・ティラージュとして添加して瓶内二次発酵を行う。ブドウ果汁以外の糖分や酵母の添加は一切なく、濾過もデゴルジュマンも行わないナチュラルなアプローチで造られたフリッツァンテ。SO2はボトリング時に必要最小限のみ添加。2024ヴィンテージはマルヴァジーア・ディ・カンディアが8/24、トレッビアーノが8/28収穫。総生産量2,629本。アルコール度数は12度。2026年4月時点のSO2トータルは30mg/l。ガス圧2.9気圧。
ニーナとは、私達の祖母の名前です。ジューシーでとても心地よい味わいのこのペットナットは、60年前にこの地に深い根を下ろして暮らして来た先祖へのトリビュート(感謝・尊敬)です。原点と未来、そして、シンプルさと共有の理念が軽やかな泡の中に隠されています。

   
  

Angelina

アンジェリーナ 2024
IGT Lazio Bianco
トレッビアーノ100%
 
手摘みで収穫したブドウのうち50%は果皮とともに、残りの50%はダイレクトプレスして、別々に、地中に埋めたテラコッタ製のアンフォラで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。引き続きアンフォラで自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前にブレンドして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2はボトリング時に必要最小限のみ添加。2024ヴィンテージは9/10収穫。総生産量1,767本。アルコール度数は12度。2026年4月時点のSO2トータルは15mg/l。
アンジェリーナとは私達の母と娘の名前です。母はゴムの長靴を履き、真珠の首飾りを付けてブドウ畑を歩いていました。トレッビアーノのボディと力強さは、この土地の魅力や毎年異なるヴィンテージのように、唯一無二の個性的な美しさの中にあります。それは、感性と理解、選択と信頼です。まず自然に対して、そして次がワインに対して。このワインは自由に表現し、我々を驚かせてくれます。

   
  

Vallecaia

ヴァッレカイア 2024
IGT Lazio Bianco
マルヴァジーア・ディ・カンディア50%、マルヴァジーア・デル・ラツィオ50%
 
手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して圧搾。地中に埋めたテラコッタ製のアンフォラで野生酵母のみで品種毎別々に自発的に発酵。酵素や酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、引き続きアンフォラで自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前にブレンドして、無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。SO2はボトリング時に必要最小限のみ添加。2024ヴィンテージは2品種とも9/1~2に収穫。総生産量3,618本。アルコール度数12度。2026年4月時点のSO2トータルは16mg/l。
ヴァッレカイアは、この土地と歴史、目に見えない力、時間、そして溢れる活力の歴史です。粘土と凝灰岩、海と火山、複雑さと繊細さが、マルヴァジーアの魅惑的なアロマの持続性の中で一体となっています。柑橘系のアロマと、様々なニュアンスがダイレクトに感じられます。それは、私達と、そして私達を待っていた場所の生きた証であり、私達が今、声をあげようとしている証なのです。

   
   

Marròca

マロカ 2024
IGT TOSCANA BIANCO
トレッビアーノ60%、マルヴァジア15%、その他の白ブドウ品種25%
 
ブドウは手摘みで収穫し、トレッビアーノとその他の品種は全房で圧搾、マルヴァジアは除梗・破砕して数日間のスキンコンタクト。低温で清澄した後、品種毎別々に野生酵母のみでステンレスタンクで自発的に発酵。その後マロ発酵と熟成。醸造添加物は一切加えずに醸造する。ブレンドは瓶詰め前に行い、無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。2024ヴィンテージは総生産量2,100本。2025年7月時点のSO2トータルは38mg/l。アルコール度数は12度。
このキュヴェは、自然の四大要素の中の『水』を象徴しているワインです。マロカとは古いトスカーナの方言で「井戸の怪物」を意味します。マロカは神話の中の怪物で、下半身が人魚の美しい少女です。危険で恥ずかしがり屋で、井戸に隠れて子供を誘拐して食べてしまうと言われていました。母親達は子供が井戸に近づかないように注意していました。エチケットのイラストはこの井戸の怪物マロカです。

  
    

Bercio del Sirca

ベリチオ・デル・シルカ 2024
IGT TOSCANA BIANCO
 
ヴェルメンティーノ55%、マルヴァジア30%、その他の白品種15%
 
ブドウは手摘みで収穫。45%のブドウ(マルヴァジア30%、その他の白品種15%)は、8月20日から9月10日に比較的酸のある状態で収穫して、全房で圧搾。ヴェルメンティーノは9月1日~15日に収穫して、全房で圧搾。これらを低温で清澄した後、別々に野生酵母のみでステンレスタンクで自発的に発酵。その後マロ発酵と熟成。醸造添加物は一切加えずに醸造する。ブレンドは瓶詰め前に行い、無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加。2024ヴィンテージは総生産量1,472本。2025年7月時点のSO2トータルは20mg/l。アルコール度数は12度。
このキュヴェは自然の四大要素の中の『風』を象徴しているワインです。『ベリチオ・デル・シルカ』とは古いトスカーナの方言で「悲惨な悲鳴」を意味します。このワインが栽培される区画は、ブドウ木が畑の傾斜に対して水平に植えられています。このため、強い風が吹くとブドウ木がナイフのように風に切り裂かれ、支柱のワイヤーに触れて「悲鳴のような」音を発することが名前の由来です。

  
    

Macaia

マカイア
VINO ROSSO
バルベーラ50%、ネッビオーロ40%、フレイザ10%
 
手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。果皮浸漬の期間は2週間前後。この間、1日1回の櫂入れを行う。ポンピングオーバーは行わない。アルコール発酵終了後、ステンレスタンクでマロラクティック発酵と熟成。収穫翌々年の8月に無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は瓶詰め前に限り、必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージの生産量は2,800本。アルコール度数は14度。2026年1月時点のSO2トータルは23mg/l。
 
 マカイアとはリグーリアの方言で、ジェノヴァ湾で発生する、特定の気象条件のことを言います。湿度が高くどんよりとした空の天候を指します。航海や気象学の用語に使われていましたが、時が経つにつれて、人間の感情を示す比喩的な意味を持つようになり、「怒りと混じり合ったメランコリーな気分」を表す言葉として使われるようになりました。

  

LOUIS MAURER

 
  Alsace Eichhoffen  3 ha biodynamique  nature
ルイ・モーラーは1996年生まれ。アルザスでも最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手です。彼はルファックRouffachの醸造学校でBTS(醸造栽培上級技術者のディプロマ)を取得。在学中にマルク・クライデンヴァイスとドメーヌ・セルツで研修し、ビオロジック農法のワインへの影響の重要性を学びました。高校卒業後はルカ・リーフェル(カトリーヌ・リスが醸造所を間借りしているドメーヌ)の下で1年半修行し、ヴァン・ナチュールについて実践で学びました。2016年から実家のドメーヌに参画。当時わずか20歳ながら、家族のワインとは別に、自身の名で4種類のヴァン・ナチュールを醸造しました。彼のワインは欧米のナチュラルワインの愛好家の間で、すくに話題となり、SNSで数多く取り上げられています。Z世代の造る若さ溢れるヴァン・ナチュールの造り手にご期待下さい。

Domaine de Clovallon

   Languedoc Bedarieux  11 ha biodynamique  nature
ドメーヌ・クロヴァロンは、カトリーヌ・ロックによって南仏に創設された小さなドメーヌです。建築家をしていたカトリーヌは、1985年にラングドックのAOCフォジェールの北隣の村Bedarieuxベタリューに畑付きの自宅を購入。独学でブドウ栽培とワイン造りに乗り出しました。ドメーヌの畑は標高250~400メートルの高地にあり、ラングドックでも冷涼なミクロクリマで、畑は北向きの緩やかな斜面に位置していました。このため、ドメーヌの畑には南仏の品種よりも、冷涼は気候の品種が向くと直感したカトリーヌは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ヴィオニエ、リースリングなどを植樹していきました。特に、ピノ・ノワールは1989年にカトリーヌ・ロックがラングドックで初めてピノ・ノワールを植樹して栽培を始めました。クロヴァロンでは設立当初よりビオロジックを実践し、その後、完全なビオディナミへと移行。現在は全ての畑でデメテールの認証を受けています。

La Bonne Pioche

   Sud-Ouest Andillac  1 ha bio  nature
ラ・ボンヌ・ピヨッシュはフランス南西のアンディヤックにあるドメーヌです。造り手のヨアン・ルジエは、妻がアメリカ人であったため、当初アメリカでソムリエをしていました。そこで、世界中のありとあらゆるワインを試飲したヨハンは、ナチュラルワインに強く引き付けられていきました。土地とそこに根差した食、そして自然を愛する二人は、フランスに戻ってドメーヌを設立。ヨアンは標準化されたワインにうんざりしていました。クラシックなものや、居心地の良い場所から抜け出して、ちょっと変わったワインを消費者に提供したいと考えていました。そこで、自身の感性のおもむくまま、そしてブドウが自発的にどうなりたいかに寄り添ってワイン造りをしています。彼が手掛けているのは、ガイヤックの地場品種主体にしたペット・ナットやオレンジ、軽やかな赤など、これまで南西ワインにはないユニークな個性を備えたワインばかりです。

Terracanta

   Lazio Castelli Romani 4 ha   biodynamica  nature
テッラカンタはローマの南東のカステッリ・ロマーニにあるカンティーナです。もともと1986年からビオディナミでブドウとオリーヴオイル、キウイを栽培してきた農園です。樹齢60年のブドウ木は、祖父がブドウ栽培を始めた1959年からずっと灌漑なしで栽培されてきました。これまで農園には醸造設備はなく、栽培したブドウは全て他のワインの造り手に売却していました。しかし、ナチュラルワインに対して強い情熱を持っていたカルロと妻のルチアが2019年に農園に参画。二人はナチュラルワインを造るためのカンティーナ、“テッラカンタ”を設立。醸造所も新設し2020ヴィンテージからナチュラルワイン造りを始めたのです。まだ新興のカンティーナですが、すでにローマとローマ近郊のレストランやワインバー、ワインショップで大人気を博しています。
 

MANUEL PULCINI

   Toscana Lucca  2.3ha   biodynamica  nature
Manuel Pulciniマヌエル・プルチーニはローマ生まれの現在38才。自然にワイン造りに関心を持ったマヌエルはピサ大学でワイン醸造学の学位を取得。その後、モンタルチーノのフォンテレンツァなどのビオディナミを実践するトスカーナの幾つかのワイナリーで働き、ビオディナミとナチュラルワイン造りへと惹かれていきました。トスカーナのルッカ近郊に約2.3ヘクタールの耕作放棄されたブドウ畑を借りて2017年1月に自身のワイナリーを設立しました。マヌエルが目指したのは、ブドウ畑に新しい生命を吹き込み、現代的醸造学のワイン造りから解放された、自然を尊重したワイン造りのプロジェクトでした。醸造においては、人為的介入を最小限にし、化学的な技術や人工添加物は一切使わずに、野生酵母による自然な発酵でワイン造りを行っています。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加しています。

Matunei

  
Piemonte Alfiano natta  3ha   bio  nature
マトゥネイは2015年に誕生した小さなファームです。ブドウの他に、オリーヴオイルや古代小麦やライ麦などを栽培しています。アルベルト・ブリニョーロと妻のカルラは、四季の移ろいの中で仕事と人間が密接に絡み合っていた古来の仕事を通して、現代人が忘れてしまった人生の瞬間を取り戻しながら、持続可能な農業の新しい形態を再発見したいという想いから、それまでしていた仕事を辞めて、人口100人に満たない小さな村アルフィアーノ・ナッタに移住し、カルドナの丘の耕作放棄地と古いブドウ畑を引き継いで農業を始めました。二人は、地場のローカル品種を栽培して、ナチュラルワインを造っています。栽培はビオディナミの手法も取り入れたビオロジックで、醸造面でも添加物は一切使わずに、野生酵母で発酵を行っています。